こまどりロビン教育科

中学・高校の教育関係を中心に、実感と事例を挙げながら書いていきます

2015-01-01から1年間の記事一覧

子どもの言葉、そして沈黙から沈黙へ

沈黙からの脱出 中学生1、2年生なんてまだまだ子供だから、言葉の発達が不十分なことが多い(特に男子)。 心に思った感情があっても、それを言葉にする技術が拙すぎて、言語化できない。だから中学生を相手に話をしていると、「いま、自分は中等教育という…

私立校の説明会の質疑応答で聞くと効果的な質問・5選

私立校の学校説明会や入試説明会が加速する季節です。せっかく行ったからには、説明を聞くだけでなく何か質問をしてみたいものですが、一般的によく聞かれる「いじめの対応は……」「学習に遅れた子の対応は……」あたりは回答がテンプレ化していて、いまいち学…

「公立中高一貫校って存在自体がヘンじゃない?」ってなんでみんな言わないの

国策としての義務教育の目的は「教育的弱者をつくらない」こと 前の記事で、国民の全てが教育を受けられる「ネットワークとしての教育」という考えについて書いたけど、これは教育システムの根本とも言えるもので、公教育の目的というのまさにこれを完成させ…

教育はネットワークとしてしか存在しえない(のか?)

医療はネットワークとしてしか存在しえない 以前、「医療はネットワークとしてしか存在しえない」という記事を読んだことがある。救急搬送の患者が断られたことが世間でかまびすしく騒がれていたころだ。 正確には覚えきれていないのだが、論旨としては、医…

民間人校長が無理だった理由

ちょっと古い話題だが、民間人校長の是非が一時さかんになったことがあった。教育改革の手法として取り入れられたものの、けっきょく頓挫し、普及に至らなかったシステムの一つだ。じっさい現場にいても「あれは無理だろ……」と感じた。なぜ無理なのか。 1.…

ゆくへも知らぬ マスコミの教育報道

「確約システム」の報道が出たけど 最近、毎日新聞が高校の確約合格の件を躍起になって報道している。 近畿・一部私立高:塾相談会で合格確約 入試2カ月前 - 毎日新聞 私立校には確約合格という募集要項に載ってない内部合格システムがあって、これは不公平…